(カーソル onで、地図が拡大します。)↓【月日】9月24日(晴)【メンバー】3名 【コース】 8:00椿大神社駐車場発~8:06登山口b~8:13分岐点c~8:15二本松コース登山口~9:16滝ヶ谷分岐点d~9:20避難小屋e~10:05大ガレバ~10:26山頂(昼食、11:35発)~11:46奥の宮~12:04北の頭~12:09宮妻峡・北尾根コース分岐点~12:50避難小屋g~13:20分岐点h~13:42愛宕神社~13:53登山口b~14:03駐車場 ★所要時間:6時間03分(休憩:69分) 歩行距離:6.9km 累積標高差:821m |
少し変わったところに行こうということになり、鈴鹿山脈の入道ヶ岳に登ることにしました。天気予報では、曇りだったのですが、朝になると晴れていてまあまあの天気です。東名阪自動車道を走り、鈴鹿ICで下りて県道560号線を西に走り、椿大神社付近の駐車場に駐車しました。 |
椿大神社です。由緒ある神社でかなり大きくてりっぱな神社です。門前町まであり、お土産屋さんなどもいろいろとあります。 05.09.24 撮影:Ken |
少し歩くと、鳥居がありました。愛宕神社の鳥居ですが、北尾根の登山口でもあります。帰りは、ここを下ってくることになります。 05.09.24 撮影:Ken |
更に歩くと、大堰堤が左にあります。ちょっとした広場で、車も1台留まっています。まっすぐに行くと、井戸谷コースに行きます。二本松コースは、ここで左に折れます。踏み跡は無いですが、鍋川の河原を渡って行きます。 05.09.24 撮影:Ken |
河原を渡りきると、登山口がありました。通報ポイント1と標されています。 05.09.24 撮影:Ken |
ところが、登山道に入って10数分、後ろを歩いていたHideさんが、「ヤマヒルだ!」と大き な声を上げました。靴を見ると、ヤマヒルが靴に付いています。一匹・二匹・・・五匹・六匹 ・・・慌てて払い落すと今度は、左手に這っています。これも払い落すと、今度は右手に付い ています。こいつは、既に噛み付いています。払っても落ちないので摘んで引っ張り剥がしま す。強く引っ張ったらダメと聞いていましたが、そんな余裕はありません。またまた、左手に 這っています。どうやら、木の上からも襲撃されているようです。首筋などをお互いにチェッ クして何とか払い落しました。ヤマヒルの大きさは、長さ15mm、径1mmほどの小さなヒルです が、尺取虫のように、身体を縮めて、一気に伸ばすので歩く速さは、けっこう速いです。 (毎分、1mくらいの速さがあるそうです。) 左は、身体を縮めた状態。右は、お尻を起点に身体を伸ばした状態です。 05.09.24 撮影:Ken |
今までのヒルは、15mmくらいの小さいものばかりで したが、こ~んな大きいヒルも攻撃してきました。 長さは、30mmくらい、径は、2mmくらいもありそうで す。先ほどの小さいヒルは、小人でこちらが大人でし ょうか。小さな隙間を探してあちこちと這いずり回り ます。 05.09.24 撮影:Ken |
地面をよ~く見ると、同じような大きい ヒルがこちらに向って猛突進してきます。ヒルは、 落ち葉などの影に潜んでいて、振動や体温、匂いな どを感知して近づいてくるそうです。くわばら、く わばら。靴で地面に踏みつけても死にません。身体 がゴムのような軟体なので、石などにすり潰すよう にしないと退治出来ません。 05.09.24 撮影:Ken |
ヒルに気をとられていましたが、ヤマジノホトトギスが咲いていました。ほっと一息つきました。 05.09.24 撮影:Hide |
滝ヶ谷分岐点に着きました。二本松コースは、右の方です。通報ポイント5と標されています。ちょうどここが中間地点みたいです。 05.09.24 撮影:Ken |
尾根筋に入ると、ヒルもあまり見かけなくなってきました。右手の樹木がなくなり視界が開けたところにきました。大ガレバです。一気に切れ込んいます。この登山道もそのうちに飲み込まれてしまうのでしょうか。 05.09.24 撮影:Ken |
ヒルに追われて一気に登ってきたので、バテテきま した。身体をゆっくり点検しようということになり 靴の中を調べてみました。すると、左の踵のあたり が血で真っ赤です。やられたぁ~。HideさんやTommy さんもやられていると言っています。 小さいヒル(径1mm)が小生の血を吸ってこんなに太 っています。このヒルは、まだ吸い足りないと見えて 盛んに縫い目の孔から入り込もうとしています。 05.09.24 撮影:Ken |
とうとう靴下の縫い目の孔より、首を突っ込んでしま いました。軍手や目の粗い靴下などは、ヒルにとって は、なんの障害にもなりません。いとも簡単にすり抜 けてしまいます。目の細かいズボンやスパッツなどは すり抜けることはできないようです。しかし、スパッ ツは、靴との間に隙間があるので、そこから入り込ん できます。恐るべしヒル! 手の打ちようがありません。 05.09.24 撮影:Ken |
やっと、山頂に着きました。蒸し暑さも加わって、バテてしまいました。山頂は、たいへん広く、5・6人くらいの人たちが思い思いに陣取って休んでいました。我々も、見晴らしのいい場所に陣取り、早速に昼食を摂ることにしました。 05.09.24 撮影:Ken |
今日は、晴れてはいるのですが、霞みが掛かっており視界は今一 です。東の方は、濃尾平野が広がっていますが麓の桑名市辺り位 しか見えません。 天気がよければきっと素晴らしい景色が眺め られそうです。 05.09.24 撮影:Ken |
鎌ヶ岳、御在所山が見えます。ここから見ると、鎌ヶ岳はかなり 急峻です。仲間のTommyさんは、登ったことがあるそうで感慨深 げです。御在所山の建物などもはっきりと見えます。その右には 釈迦ヶ岳がぼんやりと見えます。 05.09.24 撮影:Ken ★斜体字山名をクリックすると、アップ写真が出ます。 |
南西方面には、仙ヶ岳が見えます。 05.09.24 撮影:Ken |
西方面の眺めです。何という山でしょうか巨大な電波塔が建っています。 05.09.24 撮影:Ken |
ゆっくりと休憩した後、奥の宮へ向けて出発です。カールになってる笹原を歩いていきます。ところが、この笹原がくせもの、900mの高さだというのに何とヤマヒルが、またまた出てきました。靴やシャツなどにもついています。慌てて払い落します。 ここが奥の宮です。新しい祠が建っていました。 05.09.24 撮影:Ken |
北の頭から眺めた鎌ヶ岳です。いい眺めです。御在所山は少し雲が掛かっています。 05.09.24 撮影:Tommy |
北の頭から、2・3分のところにある分岐点です。左は、宮妻峡方面、右は北尾根コースと標されています。右の方へと歩きます。 05.09.24 撮影:Ken |
少し歩いたところに、ツリガネニンジンが一株だけ咲いていました。 北尾根コースも、やはりヤマヒルがときどき付いてきました。でも、日本松コースに比べればずっと少ないです。(地元の人の話では、井戸谷コースが最も多いとのこと) 05.09.24 撮影:Hide |
今日の山行は、蒸し暑さに加わって、ヤマヒルの襲来に遭い散々でした。入道ヶ岳は、ヤマヒルが多いとは聞いてはいたのですが、これほど多いとは思いませんでした。最初は、パニック状態でしたが、次から次に出てくるのでその内に慣れてきてしまい、また出てるよと感じるだけになってきました。慣れとは恐ろしいものです。 仲間のTeruさんが、ヒル情報を送ってくれました。これによれば、 ヤマヒルに噛まれても、痛くもないし噛まれたいう感覚もありません。多量の血が出血しているのを見て気づくことが多いようです。 ★吸血されたら (1)吸血直後・・・かなり大量の血が出てなかなかとまらないが、命に別状はないので、冷静に。まず、ヒルを取りはがす。(無理にはがすと傷が深くなる。タバコの火、塩、サロンパス、アンメルツ、キンカンなどではがれる。)吸血したヒルは必ず殺す。(石ですり潰す。焼き殺す。殺ヒル剤をかける。軟体なため、踏んづけた程度では死なず、靴の裏にくっついて、登ってきてしまう。) (2)応急手当 傷口を指でつまんで、血を押し出すように絞り出し、水で洗えば治りが早い。レスタミンコーワ軟膏などの抗ヒスタミン剤(虫刺され薬やかゆみ止め)を塗布し、バンドエイトを貼る。 ★予防対策 (3)忌避剤・・・ヒルノック、ヤマビルファイター(市販の虫除けスプレーも主成分(ディート)は同じなので、効果がある。)靴下に塩を擦り込む。タイガーバームを靴の足首に塗る。 (4)殺ヒル剤・・・ヤマビルジェット、ヤマビルキラー、木酢液 (5)物理的防除・・・靴下の上からでも吸血されるが、ストッキングをはいていれば防げるとか。最近はやりのロングタイツも効果あり。 ●などなどですが、噛まれても痛くも痒くもないので、パニックにならないことが大切です。手をカバーするには、薄いビニールの手袋などは効果があります。(ただし、蒸れることは覚悟) 上記の記述のように、ストッキングをはくと効果があるかも知れません。何でも、ストッキングの細い繊維がヒルの口を邪魔するのだとか。(小生は、未確認。ストッキングは、ちょっと薄すぎる感じがしますが・・・・) 木目の細かいズボンをはくことが大切です。ズボンの裾は、靴下の中に入れてしまう方が良い。(隙間を作らないようにするため) バンドエイトは、必携です。血がなかなか止まらないので、これを貼ることは止血に効果があります。レスタミンコーワ軟膏を塗れば尚良い。 出来るだけ、立ち止まらない方が良い。(休む時は、あまり長くじっとしていないこと。座らない方が良い。) ●追記(いろいろ調べたら、下記のような方法もあるようです。) ・ヒルを取り剥す方法:手で取り剥すのが苦手な人は、小さな携帯ハサミでちょん切る。(これは意外と便利かも) ・スプレーに濃塩水を入れて持参し、これを吹きかける。(ヒルはナメクジと同じように塩分に弱いようです。) ・靴下、スパッツ、首筋に巻くタオルにも、塩分を染込ませておく。 |